皆さんは、普段どのようにノートをとっていますか?
板書を丁寧に書き写すことに一生懸命になってしまって肝心の授業が頭に入っていなかったり、ひたすら書き殴ってしまって後から見返したときに読みづらくて困ったりしたことはありませんか?
そんなノートのとり方に悩んでいる方のために、アメリカの名門大学発「コーネル式ノート術」についてご紹介します。
受験勉強中であればなおさら時間を有効に使いたいですよね。このノート術を身につけると、授業にしっかり耳を傾けながら整理されたノートを作ることができるので復習の際の時短にもなりますよ。
コーネル式ノートとは
コーネル式ノート術とは、1989年、アイビー・リーグの一つでもある名門コーネル大学の学生のために開発されたノート術です。このノート術は「the best note-taking system」と呼ばれ、現在アメリカの有名大学や研究機関で最も普及しています。
(画像引用元:Gakken Sta:Ful|コーネルメソッドシリーズ)
コーネル式ノートの最大の特徴は、ノートを大きく三つの領域に分けて使用するという点です。まずはベーシックな使用方法をご説明します。
A:授業中
右上の一番広い「ノートエリア」に、先生の話を聞きながら箇条書きなどでメモをとっていきます。ここでは、なるべく簡略化して記入することがポイントです。ノートをとることよりも、授業の内容に集中し、深く考えながら話を聞く事を心がけましょう。わからなかった箇所は「?」などで空白を作り、あとから調べて記入できるようにしておきます。
B:授業直後
左側の細い「キーワードエリア」を授業後の復習として使用します。まだ授業の記憶が新しいうちに、重要な単語や疑問点を書き出していきます。キーワードエリアを見てノートの内容をより理解できるように、ノート部分の不足点を補足し、必要であれば図解なども加えます。キーワードを記入していくことで、ノートの流れを把握し、問題点や疑問点が頭の中で整理されていきます。
C:最後に
一番下の「サマリーエリア」に、ページの内容を2、3行の短い文章で過不足なくまとめます。アウトプットすることによって内容を定着させ、あとから見返した時にも一目でページの内容が分かるようにすることがねらいです。
あくまで基本的な使用方法なので、好きなようにアレンジすることも可能です。例えば、授業中にキーワードエリアも記入してしまう方法もあります。自分に合ったやり方を探してみてくださいね。
実際にやってみた
実際に、コーネル式ノート術を使って日本史のノートを作成してみました。
高校時代に勉強した範囲の復習だったこともあり忘れていた用語なども多かったのですが、この方式でノートをとると、ノートをとりながら頭の中を整理することができ、理解できている点と疑問点が明確にわかりました。またキーワードエリアを記入することで、ノートエリアだけでは不足している情報を補うことができます。
さらに、サマリーエリアに自分の言葉でまとめることでアウトプットができるため、記憶も定着しました。後で見返したときにも、サマリーエリアだけ見れば何が書いてあるか一目瞭然なので、ノート内の情報を探し出す際にも非常にスムーズです。
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効率の良いノートのとり方ができていないように感じる方、ノートを書く事と授業を聴く事を両立できていない方はぜひコーネル式ノートを試してみてはいかがでしょうか。
(参考)
Study Hacker|アメリカの名門大学発! コーネル式ノート術をやってみたら驚くほど勉強が捗った話。
Study Hacker|東大現役合格者のノートの取り方。『インプット&アウトプットノート術』
マイナビ 学生の窓口|資格・試験勉強にぴったり! いま注目の「コーネル大学式ノート術」で効率よく学習するコツ