StudyHackerの母体である恵学社は、医学部や難関大学をめざす個別指導の予備校「学び舎東京」を東京の四谷で、「烏丸学び舎」を京都で運営しています。
今回は、学び舎東京で勉強し、現役で国立・千葉大学の医学部にみごと合格を果たした岸野圭冴さんをお招きして、担当講師の山口健人とともにダブルインタビューを行いました。
入塾したときはどんな状態だった?
ーよろしくお願いします。まずは、おひさしぶりです(笑) 元気で大学生活を送っていますか?
岸野:お久しぶりです。おかげさまで、たのしく大学生活を送っています。今日はよろしくお願いします。
ー今日は、岸野さんが学び舎東京でどんな風に勉強していたのか、詳しくお聞かせいただければと思っています。改めて、医学部合格おめでとうございました。
岸野:ありがとうございます。
ー岸野さんが学び舎東京に入塾したのは、たしか高校2年生の2月ごろでしたね。そのころはどんな様子だったのでしょうか。
岸野:そうですね、2月に入塾して英語の授業を受講しはじめました。それまでは正直、英語がとても苦手でした……(笑) 模試を受けても、素点で3割くらいしかとれなかったりというような状態でした。
中学ではバスケットボールに熱中していてあまり英語の勉強もできませんでしたし、高校生になってからも学校行事の委員などが忙しくて。学校の定期テストの前にちょっと勉強して、なんとかついていくような感じで過ごしていました。
ー講師の山口さんから見て、担当し始めたころの印象はいかがでしたか?
山口:確かに英語は苦手だったのですが、具体的には発音、というか英語を読む流暢さの点で特に問題がありました。つっかえてしまって上手く読めなかったんですよね。
岸野:そうですね(笑)
山口:典型的な日本人的発音をしながらひっかかりながら読むので、文を読むのにも時間がかかってしまうような感じでした。
数学などの理系科目が得意なので、なんだか数学みたいに英語の問題をロジックだけで解いていくような力技的な印象もありました。ただ、実はそれでもとれるところでは点数がとれたりしたんですよね、断片的な知識をロジックでごり押したり、文脈から類推して正解したり……。
でも、その方法では必ず頭打ちになりますし、国立医学部を目指す英語力をつけるためにはもっと高度な英語力が必ず必要になりますから、0からやってもらう覚悟が必要だと思っていたんです。

実際に授業を行っていた席で (左)学び舎東京講師 山口健人 (右)卒業生 岸野さん
ー岸野さんとしては、英語のどの辺が特にできないと感じていましたか?
岸野:全体的に苦手でしたけど、暗記系のことをあまりやってこなかったので知識もあまりなかったですね。あと、リスニング! あんなの自分には一生できないと思ってました。できるわけないって(笑)
「文法スライド」と「速読リーディング」
ーできるわけない(笑) それで、山口さんはどんな風にすすめていったのでしょう。
山口:実は特別に他の生徒と違うことをやったわけではなくて、学び舎の標準的なメニューに沿ってやっていきました。具体的には「文法スライド」と「速読リーディング」という教材から始めていったんです。
ホームページなどには詳しく書いてありますが、学び舎の英語は「第二言語習得研究」という言語習得のための学問に基づいてメソッドが組まれていて、それが教材に落とし込まれているんです。
岸野:文法スライドははじめビックリしました。他のところと全然ちがうんですよね。
機械的にルールを教えるのではなく、言葉として教えるというか……。暗記! 詰め込み! 受験英語! というより、理屈で教えてくれるようなもの。
山口:そうでしょう(笑) 実はあれ、私も入社して見せられてびっくりしたもののひとつなんです。私自身も高校生のころに予備校に通っていて、かなりレベルの高いクラスだけで教えていたようなマニアックなことが、わかりやすくさらっと入ってくるんですよね。知識を断片的に教えるのではなく、原義とかニュアンスのところまで押さえていく。
特に私が好きなのは「使役動詞」の使い分けの部分で、将来的に「英語を使う」ということを念頭においているんですよね。それがとてもコンパクトに落とし込まれている。
岸野:僕は「時制」のスライドが好きでした。過去形のイメージなんて、すごくしっくりきましたね。
ー最大の課題であった、流暢さに対してはどんなことをされたのですか?
山口:「速読リーディング」と呼んでいる教材を徹底的に。これ、実ははじめ想定していた高校2,3年生向けのレベルだとレベルが高すぎて、はじめにいちどレベルを落としたんですよね。
岸野:そうだったんですか(笑)
山口:でも苦手ながらもとにかく素直にやってくれたので、ぐんぐん伸びていきました。

奥に見えるPCを使って、文法スライドや速読リーディングの授業は行われる
ー速読リーディングとは、どんな教材なのでしょう。
山口:具体的にはやってみないと伝わりにくい部分が多いのですが、「音読」「リード&ルックアップ」「サイトトランスレーション」「チャンク読み」「シャドーイング」「リピーティング」「クイックレスポンス」などの、効果のあがると分かっている英語のトレーニング方法を効果的に盛り込んだ、オリジナル教材です。
岸野:見たこともないような方法でしたが、とにかく自分ではやり方もわからなかったので、ついて行くしかないと思いました。音読に関しては改善していく実感もありました。
山口:そうですね、読解スピードも明らかに向上していきました。音読に関しては、細かく指摘して矯正していきました。はじめは、英語っぽくしようという意識が強すぎて、rの音を過剰に巻いたりとか…いろいろと自己流なところがあったんです。その辺りを改善していくことで、だんだんリラックスして英語を読めるようになりましたね。
ー英作文などはどうでしたか?
岸野:これは最後まで大変だったんですが、なんとか間に合ったようなかんじです。
山口:そうですね……。はじめはほんとに文が文として成立していないこともよくあったので、書かせて、指摘して、リライトさせて、また指摘して、再度リライトしてという方法で、繰り返し繰り返しやっていきました。
岸野:1対1の個別指導だからこそという感じでした。英作文って模範解答があってもあんまり意味がないじゃないですか。自分が書いていることが正しいのかどうか、そこからどう直せば良いのかがわからないので。
入試本番で大ブレイク! 9割を越える得点率。
ーたしかに。それで、入試の本番までに力をつけていったわけですね。
岸野:1年後にはかなり力がついた手応えがありました。実際、入試では英語で9割以上得点できました。
ー9割はすごいですね。何がいちばん効果があったと感じていますか?
岸野:全部…ですかね(笑) でも、山口先生が僕だけのためにカスタマイズしてくれてた部分というのも実はかなりあって。
僕は将来、研究者になりたいと思っているという話をしたら、英語での論文の書き方だとか、科学哲学の話だとか、研究というものはどういう風にすすめていくのかとかそういう話をしながら、そういう題材を選んで授業をしてくれたりとか。
山口:モチベーション、動機付けがとても大事だということは、科学的にも明らかなことですからね。せっかく個別指導、それも1対1で授業を行えるのであれば、その利点は十分に活かしたかったのです。
岸野:ありがとうございました。他にも、毎日単語テストを受けられるシステム(注:範囲指定すると自動的に単語テストが作成される仕組みがあります)も、僕にとってはとてもよかったです。
でもいちばんよかったことは、山口先生ととても波長があったというか、とても尊敬できる存在だったことです。いろいろな話もできましたし。
山口:そんなこと言われると恥ずかしいですね(笑)
岸野:結局受験って、最後は他者との競争ではなく自分や、自分の成績といかに向き合えるかということだと思うんです。でも、自分のことは自分だけではわからないこともあります。自分のことを、親身になって真剣に見てくれる存在はとても大きなものでした。先生と一緒に、自分と向き合った1年でした。
ー最後に、受験生にメッセージをお願いします。
岸野:できない教科があってもあきらめたり悲観したりせず、自分の信じる勉強の方法、信じる塾をきめて突き進めば必ず合格の二文字が見えてくるものだと感じています。あきらめずに頑張ってください。
ーありがとうございました。
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